建物を解体すると「ホコリ」「騒音」「振動」が発生します。
とくにホコリの発生はクレームにつながりやすく、養生シートを設置して対策します。

しかし、解体中にもかかわらず、養生シートを低くしている現場をみた人もいるのではないでしょうか。

本記事では解体工事中に起きやすいクレーム、解体中なのに養生シートを低くする理由について解説します。
工事中なのになぜ養生シートを低くしていくのか疑問に思っている人は、ぜひ記事を参考にしてください。

解体工事でよくあるクレーム

解体工事では、次のようなものでクレームが発生します。

• ホコリ
• 騒音
• 振動

なぜ、解体工事でクレームが発生するのかみていきましょう。

ホコリ

ホコリは舞いやすく、対策しても完全に防げないためクレームにつながります。

建物や工作物を解体する際、溜まったホコリや粉々になった建築材料が飛び散ります。
養生シートで解体現場を囲み散水しながら飛散を防止しますが、風に乗ってしまい完全には防げません。

ホコリが飛散すると、近隣の洗濯物や車両などが汚れてしまいます。
汚れをとるには再度洗濯したり、洗浄したりする必要があり、近隣の人に迷惑をかけてしまいます。

騒音

硬い建物を壊すときには、大きな破壊音が発生しクレームになります。

解体時には大きな音が発生するため、騒音規制法により85デシベル以下の騒音なら許容範囲内とされています。
しかし、80デシベル程度だとパチンコ店内や走行中の電車並みの音になり、ストレスに感じる人もいるはずです。

個人的な感覚により、騒音がうるさいと判断されればクレームに発展してしまいます。

振動

硬い建物を解体する場合、騒音だけでなく振動が発生しクレームになってしまいます。

重機を利用して建物を解体する場合、大きな衝撃が発生し近隣に振動が伝わって建物にひびが入ったり、ブロック塀が傾いたりといった損害が発生するケースも珍しくありません。

当然ながら近隣に損害を与えてしまうと、大きなクレームにつながってしまいます。

ブレインフォレストに届いたクレームの実態

ここからは、ブレインフォレストに届いたクレームの実態をお話しします。

当社で工事した年間の施工件数とクレーム件数、どこから多くクレームが来るのか解説します。

年間集計結果

ブレインフォレストに入ったクレームは、年間の施工件数1,200件に対し、クレームは年間61件でした（2023年5月〜2024年4月の集計分）。

迷惑をお掛けした件数でもあるため、大変申し訳ない気持ちがあるものの正直に紹介していきます。

苦情の9割が近隣から

年間のクレーム61件のうち、93％が近隣からの苦情でした。

解体工事をおこなうとホコリや騒音などが生じ、近隣に大きな影響を与えるのが要因です。
つまり、解体工事する際には、近隣対策が非常に重要であるといえます。

クレーム最多はホコリ

ブレインフォレストに届いたクレームの内容で、もっとも多かったのは「ホコリ」でした。

ここからは、ホコリのクレームの内容、現場ではどのように対策しているのか解説します。

近隣からのクレーム1位はホコリ

年間61件のクレームのうち、ホコリが全体の23%を占めています。

その中で、もっとも多い内容が「敷地内や車にホコリが積もる」というものでした。
そして、クレームを入れた人からもっとも多い要望が「低くなった養生シートをもとに戻してほしい」というものです。

クレームを入れた人にとって、ホコリが舞う原因は養生シートの低くなったからと捉えているからです。

現場のホコリ対策

解体現場ではホコリが舞わないよう、養生シートで建物を囲ったうえで散水します。

養生シートで建物を囲めば、ホコリが横方向に飛んでも周辺に飛び散りません。
また、散水すればホコリが水分を含んで重くなり、風が吹いても飛散しなくなります。

養生シートがだんだん低くなる理由

ホコリのクレームは非常に多いものの、解体が進むと養生シートを低くしなければなりません。

ここからは、養生シートの役割と養生シートを低くする理由について解説します。

養生シートの役割

養生シートはホコリの飛散を防止するだけでなく、建物の倒壊や人の落下防止の被害を抑える役割もあります。

シートによっては防音仕様となっており、騒音対策として利用されるものもあります。

安全のため養生シートはだんだん低くなる

養生シートは風を通しにくい性質をもっているため、解体が進んで建物が低くなると風の影響を受けます。

建物よりも高い位置に養生シートがあると、風にあおられて倒壊する危険があります。
養生シートが倒壊しないよう、建物の高さにあわせて低くするわけです。

倒壊するとホコリよりも大きな損害を与えてしまうため、養生シートを低くする理由をご理解いただけると幸いです。

ブレインフォレストは近隣対応にも全力を尽くします

当社は着工前の丁寧な近隣挨拶や自社スタッフによる迅速な対応を支持いただき、創業9年で8,000件以上の工事を実施しています。
今まで積み重ねてきた経験をもとに、適切な解体工事の見積もりを提示し工事を実施いたします。

また、当社は【解体屋らしからぬ解体屋】をブランドフレーズに、解体業界のイメージを変えたい一心で取り組んでいる企業です。

らしからぬの定義
1.超凡事徹底
2.期待以上の価値の提供
3.業界に捉われない挑戦

解体屋らしからぬ解体屋として質の高い仕事内容を提供しております。