解体工事をおこなうと騒音や振動、ホコリを発生させるため、近隣トラブルになるのではないか、と考える人も多いことでしょう。

事実、解体工事によって近隣トラブルになるケースもありますが、対策をしていればまずトラブルにはなりません。

本記事では、解体工事で起こりやすい近隣トラブル、トラブルを対策する方法について解説していきます。
解体工事のトラブルは過失がなければ施主に責任はありませんが、トラブルの内容を理解すれば不必要なトラブルの発生を防止できます。

解体工事で起こりやすい近隣トラブル

解体工事するときには、気を付かないと近隣トラブルになってしまいます。

解体工事で起こりやす近隣トラブルは、次のとおりです。

• 騒音
• 振動
• 粉じん（ホコリ）
• 隣家の損傷
• 工事車両の駐車場所
• 作業員のマナー

各項目が、なぜ近隣トラブルに発展するのか確認していきましょう。

騒音

解体工事をおこなうと、大きな音を発生させてしまいます。

解体工事で発生する音は、騒音規制法により85デシベル以下の音を発生しても問題ないとされています。
85デシベルとは、パチンコ店の内部や地下鉄の車内の音くらいとされているため、解体工事で発生する音は結構な大きさまで許容されているわけです。

しかし、一般の人は騒音規制法の内容まで知らない人がほとんどであり、個人的感覚でうるさいとかんじると、クレームになって近隣トラブルに発展します。

振動

解体工事をおこなうと、振動が発生します。

建物の構造が鉄筋コンクリート造だったり、基礎など強靭な部分を解体しているときに大きな振動を引き起こします。
解体工事中の振動は大きく、ケースによっては隣地の家や構造物に損害を与えてしまい、近隣トラブルになるわけです。

粉じん（ホコリ）

解体工事をおこなうと、粉じん（ホコリ）が発生します。

解体工事中の粉じんは相当な量となるため、対策をせずに構造物を壊していくと、近隣の車や洗濯物などが汚れてしまいます。
物の汚れは近隣の人の感情を悪化させてしまうため、粉じんも近隣トラブルを引き起こす原因となるため注意しなければなりません。

隣家の損傷

解体工事をおこなうと、隣家を損傷させてしまうこともあります。

先ほど述べた振動のほかに、重機の操作ミスで隣家やブロック塀などを損傷させてしまうこともあります。
基本的に解体工事中、施主の過失がない限り、隣家の損傷の責任は解体業者にあるものの、損傷を受けた側は施主に対しての感情が極端に悪化するため注意が必要です。

工事車両の駐車場所

解体工事中には工事車両が解体現場近くに駐車されるため、駐車場所によってクレームが発生します。

すべての解体現場に工事車両を駐車できるわけではなく、解体する場所によっては路上に駐車しなければなりません。
しかし、解体業者によっては他の車両が通行できないような駐車の仕方をするケースもあり、近隣トラブルを引き起こすこともあります。

作業員のマナー

解体工事をする作業員のマナーが悪いと、近隣トラブルになってしまうことがあります。

質の悪い解体業者の作業員はタバコを吸いながら仕事をしたり、ヘルメットを着用せずに工事したりとマナーが悪いケースもあります。
マナーの悪さは見ているだけでも感情が悪化するため、近隣からのクレームに発展するため注意が必要です。

近隣トラブルを予防する対策

解体工事中に近隣トラブルになるものは多くあるものの、対策をすれば近隣トラブルになる可能性は大きく下がります。

近隣トラブルを予防する対策は、次のとおりです。

• 防音シート設置
• 着工前の近隣挨拶
• 家屋調査
• 防音シート設置

上記がなぜ、近隣トラブルの予防対策になるのかみていきましょう。

着工前の近隣挨拶

解体工事を開始する前に、近隣挨拶を済ませておくと近隣トラブルを抑えられます。

解体工事着工前の近隣挨拶では、工事の日程、騒音やホコリが発生しやすい日、問題があったときの連絡先などを近隣に伝えます。

あらかじめ問題が発生しやすい日を理解してもらい、問題があっても不満のぶつけ先を伝えておけばトラブルになる前に問題解決することが可能です。

解体工事開始前の近隣挨拶は、近隣の感情悪化を防ぐ効果があるため、工事を始める前に解体業者が1軒1軒回って実施します。

家屋調査

解体工事をおこなう前には、必要に応じて家屋調査をします。

家屋調査とは、建物の状態を記録しておき、工事後に建物状態が記録と違っているか確認できるようにしておく調査です。
隣家によっては解体工事前に付いた建物のキズを、解体中に付いたキズだと言ってくるケースもあります。
このような無用なトラブルを防ぐためにも、隣家に壊れやすそうな構造物などがあった場合は家屋調査までおこなう必要があります。

近隣挨拶で確認するべきこと

トラブルは基本的に感情により大きな問題に発展していくため、感情を悪化させないための対策である近隣挨拶が重要です。

解体工事前の近隣挨拶では、次のような事項を近隣に伝えます。

• 解体業者の連絡先・対応時間
• 工事期間と工事内容
• 工事の時間と休工日
• その他近隣対応

近隣挨拶では、解体工事の内容と対策をできる限り詳細に隣家に伝えることが大切です。
それでは、どのような内容を伝えていくのか詳しくみていきましょう。

解体業者の連絡先・対応時間

近隣挨拶では、解体業者の連絡先と、連絡に対応できる時間を伝えます。

問題があったときに連絡先がわからなかったり、いつ解決できるのかわからなかったりすると誰でも不満が溜まっていくものです。
不満が溜まっていくほどトラブル解決が遠のいてしまうため、防止策として解体業者の連絡先と対応時間を伝えておきます。

工事期間と工事内容

解体工事前には、工事期間と工事内容を隣家に伝えます。

解体工事がいつまで続くのか、どのような内容の工事をするのかわからないのも不満につながっていくため、隣家に詳細な内容を伝えることが大切です。

工事内容を伝えるときには、どのタイミングでどの程度の騒音・振動が発生するかを伝えておけばトラブルが起きにくくなります。

工事の時間と休工日

隣家に挨拶するときには、工事の時間と休工日を伝えます。

解体工事は法律により、1日におこなってよい工事の時間、休まなければいけない日が決まっています。
法律を遵守して工事することを、きちんと隣家に伝えておかなければなりません。

その他近隣対応

近隣挨拶するときには近隣トラブルにならないよう、どのような対策をするのかも隣家に伝えます。

対策方法は解体業者によって異なりますが、ブレインフォレストでは次のような対策を講じます。

• 希望者への車カバー
• 洗車代を渡す など

挨拶だけでなく、プラスアルファの対策をすることで、近隣トラブルの発生率を低下させることが可能です。

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