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解体工事では境界杭に注意しよう!誤って境界杭が撤去された場合の対処法も解説
建物を解体するときには、境界杭に注意しなければなりません。
建物解体時には外構も壊すことも多いですが、ブロック塀やフェンスを解体するときに誤って境界杭を壊してしまうことがあります。
境界杭は隣地境界線を明示する印であるため、無くなると隣地との境界トラブルに発展する恐れもあるため注意しなければなりません。
本記事では境界杭とは何か、境界杭の種類、解体工事のときに境界杭が無くなってしまったときの対応方法などについて解説します。
解体工事をする前に境界杭の大切さを理解し、解体業者に境界杭は壊さないよう適切な指示ができるようにしておきましょう。
境界杭とは
境界杭とは、隣地との境界を明示するために入れられた杭のことです。
しかし、境界杭といってもさまざまな種類があり、境界杭を入れるには一定の条件が必要であるため、境界杭についての知識を得ておく必要があります。
ここからは、境界杭についての基礎知識を紹介していきますので、まず境界杭とはどのようなものなのか理解していきましょう。
境界杭の役割
境界杭の役割は、隣地との境界を明示することです。
隣地との境界を明確にするには、まず確定測量を行います。
確定測量とは、土地家屋調査士・測量士が土地の測量を行い、測量の結果得られた土地のラインを確定する測量です。
土地のラインを確定するには隣地との合意が必要であり、合意して作成される確定測量図には隣地の記名と押印をもらいます。
隣地との合意に基づき、土地家屋調査士により境界のラインに境界杭が入れられます。
境界杭の種類
隣地との合意に基づき入れられる境界杭には、次のようにさまざまな種類があります。
- コンクリート杭
- プラスチック杭
- 金属プレート
- 境界鋲(十字の入った画鋲のようなもの)
隣地との境界に構造物がない場合は、原則境界杭を入れます。
コンクリート杭やプラスチック杭は意外と長く、地中に埋め込んで固定するため、なかなか外れるということはおきません。
しかし、境界ラインにブロック塀などが設置されており、境界杭が入れられないケースも多くあります。
境界杭が入れられない場合は、金属プレートや境界鋲で境界ラインを明示します。
境界鋲などは地中に固定するわけではなく、構造物の上に取り付けるため、境界杭に比べて紛失する可能性が高いため取り扱いには注意しなければなりません。
解体工事のときには境界杭に注意しよう
解体工事をするときには、境界杭に注意しなければなりません。
境界杭についての注意点は、次のとおりです。
- 境界杭と測量図を確認しよう
- 境界未確定の場合は解体工事の前に確定測量をしよう
ここからは解体工事のとき、どのような点に注意しなければならないのか解説していきます。
境界杭と測量図を確認しよう
解体工事をする前には、必ず境界杭と測量図を確認しましょう。
基本的に境界杭は現地を確認すれば見つかるため、見つけた境界杭を傷つけないように解体してほしいと解体業者に伝えるだけで済みます。
しかし、問題なのはあるはずの境界杭がない場合です。
境界杭の設置から相当年数経過している場合、境界杭が土で埋まったり、境界杭の上にブロック塀などの構造物を建築してしまったりするケースがあるため注意しなければなりません。
このようなケースの場合、確定測量図や法務局に備えられている測量図を見て、おおよそどの位置に境界杭が入っているか予測します。
予測した箇所を掘るなどして、境界杭を確認します。
もし境界杭が見つからない場合は、そのまま解体工事を行い、解体工事後に境界杭を新たに入れるなどで対処しましょう。
境界未確定の場合は解体工事の前に確定測量をしよう
境界未確定の場合は、解体工事をする前に確定測量をしましょう。
境界が確定する前に解体工事を進めてしまうと、隣地とのラインの近くにある構造物が誰のものかわからないケースもあります。
自分が所有している構造物だと思って解体し、解体後確定測量したら、解体した構造物が隣のものだった、というケースは多くみられます。
勝手に構造物を壊してしまうと、隣地との境界トラブルに発展するため気を付けなければなりません。
確定測量を行えば隣地との境界トラブルを防止できるため、解体をする前に確定測量をしておきましょう。
誤って境界杭を撤去されてしまったら
境界杭が金属プレートや境界鋲の場合は、ちょっとした衝撃で飛んでいってしまうケースもあるため、意外と境界杭が無くなっていたということもあります。
もし解体工事中に誤って境界杭を撤去してしまった場合、隣地にも大きな影響を与えるためすぐに対処しましょう。
ここからは境界杭を誤って撤去してしまった場合、どのように対処すればよいのか解説していきます。
まずは依頼先の業者に連絡しよう
境界杭を誤って撤去されてしまった場合は、まず解体工事を依頼している解体業者に連絡しましょう。
境界杭を撤去されてしまったら、再び境界標を入れないといけないため、責任の所在を明確にしなければなりません。
証拠がないと境界杭を撤去してしまったかわからず、解体業者に対応してもらえない恐れがあるため必ず、解体工事前に境界杭の写真を撮影しておきましょう。
境界杭がもともとあったことがわかれば、解体業者との話し合いがスムーズに進むはずです。
また、境界杭が撤去されてしまったときには、解体業者だけでなく隣地にも早めに連絡をしましょう。
境界杭を撤去してしまったことや、今後どのように対応していくか連絡しないと、陳地と境界トラブルになる恐れもあります。
確定測量をしよう
境界杭が誤って撤去されてしまったときには、撤去してしまった解体業者に確定測量の費用を負担してもらえるでしょう。
ただし、解体業者に確定測量の費用を出してもらい、確定測量をおこなうのは相当前に境界杭を入れたときです。
昔は縄で土地の大きさを測って境界杭を入れていたため、現代の技術で再度測量をすると境界点がずれているケースがあります。
ずれたままの場所に境界杭を入れると、逆に隣地トラブルに発展するため、確定測量をしたほうがよいと考えておきましょう。
もし確定測量が終わっている土地であれば、解体業者から杭の復元費用を出してもらうよう交渉しましょう。
杭の復元とは、土地家屋調査士に確定測量をして決まった境界点に境界杭を入れてもらう作業です。
杭の復元をするときには、土地家屋調査士が再度測量を行い、境界杭を復元するときには隣地に立ち会ってもらいます。
なお、座標法の地積測量図がないなどの特定の条件に該当する土地の場合、杭の復元ができないケースもあるため、杭の復元ができるかどうかは土地家屋調査士に確認することをおすすめします。
解体工事ならブレインフォレストにお任せください
境界杭がある現場で解体工事をするときには、現地に境界杭があるかどうか写真に残しておくことが大切です。
通常は依頼者が写真などの証拠を残しておきますが、ブレインフォレストでは工事前に境界杭の写真撮影し記録を残しておきます。
なお、当社は丁寧な施工と納得できる価格で支持をいただき、創業9年で8,000件以上の工事をさせていただいています。
当社の経営理念は「らしからぬの追求」です。
【解体屋らしからぬ解体屋】をブランドフレーズに業界のイメージを変えたい一心で取り組んでいます。
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