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解体工事の振動に基準や規制はある?迷惑をかけないための対策は?
解体工事のトラブルの原因として騒音やほこりを思い浮かべる人もいるでしょう。
確かに騒音やほこりはトラブルの要因となりますが、もうひとつ解体工事でトラブルを引き起こすものがあります。
それが「振動」です。
建物を壊すときには、大きな揺れが発生して近隣に迷惑をかけてしまいます。
本記事では解体工事で振動が起こる原因や、揺れによるトラブルの回避方法について解説します。
解体工事を施工する前にトラブル回避方法を理解し、近隣に迷惑をかけないように配慮しておきましょう。
解体工事で振動が起こる原因
解体する際には、以下の振動が発生します。
- 建物を壊すときの振動
- 重機やトラックが移動・作業するときの振動
ここからは、なぜ解体工事を施工する際に振動が起きるのか解説します。
建物の解体作業によるの振動
重機を使って建物を解体する際には、地面に振動が伝わって周囲を揺らします。
建物内の内装や設備などを手で壊すときにはあまり揺れませんが、重機を使って建物を壊すときには大きな振動を発生させます。
とくに大きな振動を発生させるのは、基礎や土間コンクリートを壊すときです。
基礎や土間コンクリートは硬く重機で破壊しなければならず、地面に接しており揺れが周囲に伝わりやすいからです。
重機やトラックによる振動
解体に使う重機やトラックが移動・作業する際には振動が発生します。
解体に利用する重機やトラックは1トン〜3トン程度の重さがあり、動くだけでも振動が発生します。
とくに大きな振動を発生させるのが、重機の移動や作業です。
重機はタイヤではなくキャタピラで稼働するため、移動するだけでも地面に大きな衝撃を与えます。
また、硬いものを壊す際には重機が一瞬少しだけ浮き上がり、その後に地面に着地することにより強い振動を発生させます。
振動に対する法規制と基準
あまりにも大きな揺れが発生すると近隣に迷惑がかかるため、解体工事中に発生させてもよい振動の数値が定められています。
ここからは、振動に対する法規制と基準について解説します。
振動規制法
解体工事中に発生する振動について規制している法律は「振動規制法」です。
振動規制法が作られた目的は、以下のとおりです。
第一条この法律は、工場及び事業場における事業活動並びに建設工事に伴つて発生する相当範囲にわたる振動について必要な規制を行うとともに、道路交通振動に係る要請の措置を定めること等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする。 |
e-Gov:振動規制法
目的にあるように解体業者は解体工事中に発生する振動を一定以下に抑え、周辺の人に悪影響を及ぼさないよう配慮する必要があります。
振動が規制される区域と規制内容
振動規制法では住宅地や病院がある地域など、環境を保全する必要がある地域を定めなければなりません。
そして、定めた地域内で発生する振動の大きさの上限を決めます。
振動の上限は各都道府県によって異なりますが、75デシベル程度に設定されている地域が多いようです。
各都道府県で設定された振動を常時超えるような工事をおこなうと、自治体から改善命令を出してもらえます。
ただし、制限された振動をときおり発生させても、改善命令はおこなってくれません。
なお、名古屋市の「工場等騒音・振動の規制のあらまし」によると、70〜80デシベルは鉄道の車両と同程度の揺れとされています。
特定建設作業
振動規制法で規制されるのは、特定建設作業に該当する工事です。
特定建設作業は、以下の道具を利用した工事をさします。
- 削岩機
- 杭打ち機
- 鋲打ち機 など
これらの道具を利用した作業は、強い振動を発生させるおそれがあるため、各都道府県の定める振動に抑える必要があります。
振動によるトラブルを回避するために
解体工事をおこなう場合、必ず振動が発生するため近隣トラブルの回避が必要です。
トラブル回避のためにできることは、以下の方法です。
- 近隣挨拶
- 作業時間配慮
- 家屋調査
回避方法を理解しておけば近隣トラブルを防止しやすくなり、スムーズに解体工事が進むはずです。
近隣挨拶
振動によるクレームを減らすには、近隣挨拶が欠かせません。
解体をおこなう前に近隣に挨拶しておけば、周辺住民はこれから工事が始まると心の準備ができます。
また、挨拶時にクレームの連絡先を教えておくことで、小さな不満をすぐに解決できます。
タオルやお菓子を持参すれば、不満を抑える効果も生まれてよりクレームが発生しにくくなるでしょう。
作業時間配慮
解体工事の開始時間を遅くし、終了時刻を早くすればクレームが起きにくくなります。
朝寝ている時間から工事が開始されたり、帰宅して在宅者が増える時間まで工事しているとクレームになりやすくなるため避けたほうがよいでしょう。
また、在宅している可能性が高くなる土日祝の工事を避ければより安心です。
ただし、工事の時間を短くし休みを増やしてしまうと工期が長くなります。
工期が長くなれば人件費や重機の使用料が高くなるため、解体費用も高くなると考えておかなければなりません。
家屋調査
解体現場の近くに振動でヒビが入りそうな家や、近すぎて重機が当たるおそれのある家が存在する場合は家屋調査をおこないましょう。
解体における家屋調査とは、解体現場の近隣にある家屋の状況をチェックしてデータを記録しておくことです。
事前に家屋の状態をデータ化しておけば、解体の振動でヒビが入ったのか、工事前から傷ついていたのかわかります。
そのため、近隣の家が解体によって壊れたのか証明できて不要なトラブルを防止できます。
解体工事ならブレインフォレストにお任せください
解体で基礎や土間コンクリートを壊す際には、周辺に大きな振動を与えます。
そのため、工事の前にはしっかりと近隣挨拶をおこない、周辺に配慮した時間帯で解体を進めていくことが大切です。
ブレインフォレストでは解体前に必ず近隣挨拶し、周辺の人に工事の日程や時間、連絡先を伝えてクレームの発生を抑止しています。
なお、当社は【解体屋らしからぬ解体屋】をブランドフレーズに、解体業界のイメージを変えたい一心で取り組んでいる企業です。
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解体屋らしからぬ解体屋として質の高い仕事内容を提供しております。
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