解体お悩み
解決ガイド
- TOP
- 解体お悩み解決ガイド
解体工事で地中杭が見つかったらどうする?
解体工事中に地中杭が見つかった場合、必要に応じて撤去しなければいけません。
もし不動産売買のために建物を解体したときに地中杭が見つかってそのままにしておくと、地中埋設物として買主から損害賠償請求をされてしまう可能性もあります。
地中杭は存在しているかなかなかわからず、撤去費用は高額であるため解体時には注意しなければいけません。
本記事では地中杭とはなにか、撤去するときの金額の目安などについて解説しますので、建物を解体する予定の人はぜひ参考にしてください。
地中杭とは
地中杭とは、建物と基礎を地盤に固定するため地中に打ち込む棒状の固形物です。
建物を建築する土地の地盤が弱い場合、地盤改良工事を行います。
地盤改良工事は地盤の状態によって工事内容が変わります。
表層だけ改良する場合もありますが、地面の中の固いところ(支持層)まで地中杭を打ち建物を安定させる場合もあります。
地中杭が使われるのは地盤の弱い地域、もしくは重量物の建築物です。
地中杭には2種類の杭があり、支持杭と摩擦杭があります。
どちらの杭も建物と基礎を地盤に固定する効果は同じですが、杭の性質には違いがあります。
支持杭
支持杭とは、固い地盤である支持層に打ち込むための杭です。
地表が弱い地盤だとしても、地下に固い地盤が存在している地域もあります。
そのような地域で建物を建築する場合、支持杭を数m~10数m地下にある固い地盤に打ち込みます。
そして、打ち込んだ支持杭の上に基礎を建設し、建物を建設するわけです。
摩擦杭
摩擦杭とは、地盤と摩擦を起こすような形状をした杭です。
地域によっては、固い地盤が地中のかなり深い場所に存在しているケースがあります。
支持杭が届かないような深さにある場合、摩擦杭を利用して建物を建築します。
摩擦杭には節がついており、この節が地耐力と建物の荷重の力がバランスをとっている状態になり建物を安定させることが可能です。
見積もりのときに地中杭の有無はわかる?
地中杭が埋まっているかどうか、解体見積もりのときには基本的にわかりません。
そのため、地盤の柔らかい場所の建物を解体するときや、鉄骨鉄筋コンクリート造など重量物のある建物を解体するときには、地中杭があるかもしれないと思っておいたほうがよいでしょう。
建物を解体した後にわかる
地中杭は建物を解体した後にわかるケースが多くあります。
もともと地中杭の撤去工事の金額が見積もりに入っていれば工事をそのまま続けますが、入っていない場合は地中杭の撤去の見積もりをおこなわなければいけません。
後述しますが、地中杭の撤去費用は高額になるケースがあるため、ある程度金額の目安を理解してから建物を解体していく必要があります。
図面があれば予測できる
地中杭は設計図面が残っていれば、埋まっている位置を予測することが可能です。
地中杭は建物を安定させるために設置されるため、設置場所を計算して埋めていきます。
そのため、地中杭がある場合は、埋まっている場所がわかる図面のあるケースがほとんどです。
設計図があれば地中杭がどの位置にあるか予測でき、あらかじめ見積もりに地中杭の撤去費用を盛り込んでおくことが可能です。
もし設計図を紛失している場合は、建物を建築した建築会社が写しを保有しているかもしれないため、一度と合わせしてみるのもよいでしょう。
地中杭が見つかったらどうする?
地中杭が見つかった場合は、その後の利用に応じ撤去するかどうか決めていきます。
また、地中杭は完全に撤去することが難しいため、撤去方法も検討していかなければいけません。
売却時は基本的に杭抜きが必要
不動産売買のために建物を解体しているのであれば、基本的に地中杭は抜いておかなければいけません。
地中杭は地中埋設物であるため放置してしまうと、売買契約の契約不適合責任を負わなくてはならなくなります。
契約不適合責任を買主から追及されると、契約解除や損害賠償請求されてしまいます。
もし地中杭があることがわかっていれば、売買契約書に地中杭が見つかったときの取り扱いについて記載しておいたほうがよいでしょう。
深い場合は杭カットも選択肢
地中杭が深くまで地盤に刺さっている場合、すべてを撤去するのは困難であり、途中でカットすることを選択肢にいれましょう。
ただし、不動産売買のために解体するときには、地中杭をカットして残りの部分が地中に残ることを買主に承諾してもらわなければいけません。
地中杭が見つかって処理をするにしても、勝手に処理せずに買主の承諾を取得してからおこなうようにしましょう。
駐車場等にする場合は残しておいてもいい場合がある
建物を解体し駐車場などとして自分で土地を使用する場合は、地中杭をそのまま残しておいても土地の利用には問題ありません。
しかし、地中杭をそのままにしておくと、不法投棄に問われる可能性があることに注意しなければいけません。
地中杭は建物の建築にとって不可欠なものですが、建物がなくなればただのゴミとなってしまいます。
ゴミを地中に埋めたままという解釈ができてしまうため、不法投棄と扱われるケースがあるわけです。
杭抜き工事の費用の目安
地中杭を抜くときには、杭抜き工事費用がかかります。
杭抜き工事費用は、杭の長さや太さによって変動します。
地中杭が見つかったときに備え、杭抜き工事費用がどのくらいかかるのか把握しておきましょう。
コンクリート杭2~4m程度の場合
発見された地中杭が350〜400φコンクリート杭で、長さ2~4m程度の場合は、撤去だけで1本当たり4,000〜7,000円/mと別途諸経費がかかります。
かなりの深さを掘るため近隣対策も必要であり、もし杭を撤去することで近隣の土地が崩れてしまう可能性のあるときには土留めもしなければいけません。
土留めなどの工事をすると費用が高くなり、100万円以上かかることもあります。
杭がもっと長い場合
見つかった地中杭が4mを超えるような長い杭であった場合、杭抜き機という特殊な機材が必要になります。
杭抜き機を利用するには、杭抜き機の搬入・組立・解体・警備等で80~100万円程度かかります。
そして、この費用にプラスして、杭の長さに応じた費用もかかるため、工事費用は高額になると考えておきましょう。
また、杭が深い場合には大きな穴が空いてしまうため、穴に土入れをしなければいけません。
土入れは意外と費用がかかるため注意が必要です。
解体工事ならブレインフォレストにお任せください
当社は丁寧な施工と納得できる価格で支持をいただき、創業8年で7,000件以上の工事をさせていただいています。
地中杭の撤去工事ももちろん請け負っています。
地中杭の撤去は高額になりがちで、専用の機材も必要になるときがあるため、ぜひ実績ある当社へご相談ください。
当社の経営理念は「らしからぬの追求」です。
【解体屋らしからぬ解体屋】をブランドフレーズに業界のイメージを変えたい一心で取り組んでいます。
らしからぬの定義
1. 超凡事徹底
2. 期待以上の価値の提供
3. 業界に捉われない挑戦
解体屋らしからぬ解体屋として質の高い仕事内容を提供しております。
まずは解体の見積もりのご依頼をお待ちしております。
この記事を見た人は
こんな記事も見ています
-
アスベスト分析調査・除去工事の補助金を解説!令和7年末終了予定だからお早めに
解体工事中にアスベストが発見されると解体工事費が跳ね上がって…
-
一戸建て住宅の解体費用はいくら?相場と解体費用を抑える方法をご紹介!
一戸建て住宅の解体費用とは 土地を売却するときや、建物を建…