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スケルトン工事について徹底解説!費用相場や注意点を把握しておこう!
スケルトン工事は、内装解体と違い、構造材を除く内装をすべて撤去する解体工事です。
スケルトン工事を行うときには、内装解体との違いや工事を行うメリットやデメリットを知っておく必要があります。
また、スケルトン工事を行う流れや、スケルトン工事を依頼する解体業者の選び方などを知っておくと、スケルトン工事をよりスムーズに行うことができます。
本記事では、スケルトン工事とは何か、内装解体との違い、スケルトン工事のメリットやデメリット、工事までの流れ、解体業者の選び方などを解説します。
スケルトン工事とは?
スケルトン工事とは、建物の構造以外の内装をすべて撤去する解体工事のことです。
壁や天井、床だけでなく、水道配管や電気配線なども撤去します。
すべての内装を撤去し骨組み(スケルトン)だけにする工事のため、スケルトン工事と呼ばれています。
スケルトン工事と内装解体の違い
スケルトン工事と内装解体の違いは、内装をすべて解体するのかしないのかの違いです。
ここからはスケルトン工事と内装解体を紹介していきます。
スケルトン工事
スケルトン工事では、建物の構造以外の内装をすべて撤去します。
骨組みだけの状態になるため、内装を1から新しくするときに利用されます。
用途の変更もしやすくなり、3LDKのマンションを2LDKにするなど間取りを変更したり、元々販売店だったところを飲食店にするなどまったく違った用途にすることもできます。
内装解体
内装解体工事では、壁や天井、床などは残し、壁に貼り付けてあるクロスや床のフローリングなどを撤去します。
元々あった内装を残す工事のため、残した内装を利用して改装費用を安くすることができます。
スケルトン工事のメリット・デメリット
スケルトン工事を行うことには、メリットとデメリットがあります。
ここからは、スケルトン工事を行うメリットとデメリットを紹介していきます。
スケルトン工事のメリット
まずはスケルトン工事を行うときのメリットから紹介します。
スケルトン工事を行うメリットは、次のとおりです。
- 費用が安い
- 利便性が向上する
- 損害賠償に発展するトラブル、設備をめぐるトラブルが起こりにくい
- 内装デザインやレイアウトが自由に設計できる
それでは、各項目について解説します。
メリット1:費用が安い
スケルトン工事は内装解体のように残す内装がなく簡単に早く工事ができるため、同じ面積でごく一部の床材など内装を残して解体する場合に比べて費用が安くなります。
メリット2:利便性が向上する
スケルトン工事をすることにより全ての内装がなくなるため、1から自由に設計を行うことができ、利便性の高い間取りに変更しやすくなります。
メリット3:損害賠償に発展するトラブル、設備をめぐるトラブルが起こりにくい
内装解体の場合には古い設備などを残すことがあり、その残された設備でトラブルになりやすいですが、スケルトン工事ではすべて撤去するためトラブルが起きにくくなります。
メリット4:内装デザインやレイアウトが自由に設計できる
内装がすべてなくなると、元々あった内装に左右されず自由な内装デザインやレイアウトを設計することができます。
スケルトン工事のデメリット
スケルトン工事をすることには、メリットの他にデメリットもあります。
デメリットは、次のとおりです。
- 初期費用、補修費用がかかる
- 物件の状態によってはコストがかかる
- 視覚的な変化は期待できない
- 内部の老朽化
ここからは、各デメリットについて解説します。
デメリット1:初期費用、補修費用がかかる
スケルトン工事を行うと内装がすべてなくなるため、新たにすべての内装の材料を用意しなければならず、初期費用がかかります。
また、スケルトン工事をすることにより、建物構造の傷みや傷が分かるようになります。
この傷みや傷は放置できないため、これらの補修費用がかかることもあります。
デメリット2:物件の状態によってはコストがかかる
内装解体であれば利用ができる内装を残すことができ、残した内装を再利用することで費用が浮きます。
しかし、スケルトン工事をするとすべて1から建設する必要が出てくるため、コストが高くなってしまうことがあります。
デメリット3:外観の見ためは変わらない
スケルトン工事は内装をすべて撤去するだけであり、建物構造には触れません。
そのため、外見には視覚的変化が起きません。
デメリット4:内部の老朽化
スケルトン工事を行って新規に改装するのは内装であり、建物構造を改修するわけではありません。
そのため、建物が老朽化していたとしても新しくなるのは内部だけで、構造は老朽化したままとなります。
スケルトン工事の流れ
スケルトン工事を行うときには、やっておくべきことが多くあります。
ここからは、スケルトン工事を行うときにやることの流れを紹介していきます。
1.貸主と借主間での契約と打ち合わせ
賃貸物件でスケルトン工事を行うときには、まず貸主と借主の間で打ち合わせをします。
解体工事の内容や範囲、期間など契約で取り決めた内容と合っているか認識を合わせておきます。
2.解体業者の選定
貸主と借主との打ち合わせが終わったら、次に解体業者を選定します。
解体業者の選定は非常に大切なので、選択する基準を把握した上で業者を選びましょう。
解体業者を選定する基準は後述「内装解体業者の選び方」で解説しています。
3.現地・近隣調査
解体業者の選定が終了したら、現地・近隣調査をします。
工事内容は口頭でも確認しますが、現地・近隣調査でも工事の内容を確認します。
どこまで解体するのかなど、現地・近隣調査で解体業者との認識を合わせておきます。
4.近隣住民・店舗への挨拶
現地・近隣調査が終わったら、近隣住民や近隣店舗への挨拶回りをします。
スケルトン工事と言えども、工事中にはほこりが舞ってしまったり、音や振動がしてしまいます。
そのため、近隣住民・店舗へ工事の挨拶をすることが大切です。
5.残置物の撤去
挨拶回りが終了したら、室内にある残置物を撤去します。
解体業者との取り決めで残置物を自分で撤去すると決めているときは、自分で残置物を撤去します。
スケルトン工事にかかる費用相場
スケルトン工事にかかる費用は、延床面積や建物の種類などにより異なります。
延床面積や建物の種類により、どのように費用は変わるのか紹介していきます。
延床面積による費用の違い
スケルトン工事を行うときには、延床面積で費用が変わります。
費用の目安は、次の表のとおりです。
※一般的な費用の目安です。BrainForestで解体した場合の費用はお問い合わせください。
延床面積 | 解体費用 |
---|---|
約11坪 | 約12万円 |
約12坪 | 約35万円 |
約30坪 | 約42万円 |
約70坪 | 約55万円 |
約95坪 | 約89万円 |
建物の種類による費用の違い
スケルトン工事を行うときには、建物の種類でも費用が変わります。
費用の違いの目安は、次の表のとおりです。
なお、こちらの費用は解体作業費・処分費の目安で、実際の工事の際には付帯費用・諸経費が必要になります。
建物の種別 | 平米あたりの金額 |
---|---|
一般住宅 | 9,000円~ |
アパート | 8,500円~ |
マンション | 9,000円~ |
一般的な店舗(物販) | 8,000円~ |
飲食店 | 12,000円~ |
美容室 | 9,000円~ |
オフィス | 7,500円~ |
スケルトン工事を安く抑えるための3つポイント
スケルトン工事を安く抑えるためのポイントは3つあります。
ここからは、スケルトン工事を安く抑えるための3つのポイントを紹介していきます。
1.複数業者への見積もり依頼
スケルトン工事費用を抑えるために、複数業者への見積もりを依頼します。
複数業者から相見積もりを取得することで、スケルトン工事の正しい費用相場が分かります。
また、相見積もりをしていることを知った解体業者が、仕事をもらうために値下げをしてくれるケースもあります。
2.残置物の撤去は自分で行う
残置物の撤去を自分で行うことにより、スケルトン工事費用を抑えることができます。
解体業者に残置物処理を依頼すると、自分で処分するより高い費用を請求されてしまいます。
3.解体業者に直接依頼する
不動産会社などの紹介を使わず、自分で解体業者に直接依頼をするとスケルトン工事費用が安くなります。
内装解体業者の選び方
内装解体業者を選ぶときには、選ぶ基準があります。
ここからは、内装解体業者を選ぶときの基準を紹介していきます。
スケルトン工事の実績のある業者を選ぶ
内装解体業者を選ぶときには、スケルトン工事の実績が多い解体業者なのか確認します。
解体業者のホームページなどを確認することにより、スケルトン工事の実績が多いか確認できます。
スケルトン工事は騒音などが出るため、近隣に迷惑を掛けない実績ある解体業者に依頼すべきです。
建設許可や産業収集運搬の許可のある業者を選ぶ
建設許可や産業収集運搬の許可がある解体業者を選ぶのもポイントです。
解体で発生した産業廃棄物は、廃棄物の処理を明確にする「マニフェスト」を作成しなければなりません。
しかし、解体業者によってはマニフェストを作成せず、不法投棄する業者もいます。
不法投棄は発注者にも影響が及ぶため、絶対にあってはならないことです。
見積もり書の内訳などをきちんと説明できる業者を選ぶ
解体業者の中には見積もり内訳を詳しく説明してくれない業者があるため、しっかりと見積もりの内容まで説明してくれる解体業者を選びます。
スケルトン解体工事を依頼するときの注意点
スケルトン解体工事を依頼するときには、注意をしなければならないポイントがあります。
ここからは、スケルトン工事を依頼するときの注意点を紹介していきます。
退去日から2~3ヵ月前に依頼
スケルトン解体工事を依頼するときは、退去日から2~3ヶ月前と少し早めに依頼しましょう。
解体工事をするには人員の手配などがあり、すぐに開始することができません。
現地でのすり合わせや工事内容の確認をする必要もあるため、スケルトン工事を依頼するときには早めに依頼をする必要があります。
貸主に工事内容を確認する
賃貸物件のスケルトン解体工事をする前には、必ず貸主に工事内容を確認しましょう。
賃貸物件によっては、契約書の内容を変更して契約書記載内容と違う内装解体工事を行わないといけないケースがあります。
そのような場合、契約書を鵜呑みにして工事を始めてしまうとトラブルになります。
貸主・解体業者と認識の違いがないように、現地で図面を確認しながら工事内容を確認しましょう。
内装解体は実績豊富なブレインフォレストにお任せください!
スケルトン解体とは、内装をすべて撤去し骨組みだけにする解体工事のことです。
スケルトン工事を行うときには、メリットやデメリットを把握した上で、解体業者に工事の依頼をするようにしましょう。
また、スケルトン解体工事は、意外と騒音や振動などを発生させるため、スケルトン解体工事の実績が豊富な解体業者に依頼することが重要です。
ブレインフォレストは、数多くのスケルトン工事を行った実績があります。
工事の質はもちろんのこと、近隣住民・店舗などへの挨拶も徹底しています。
スケルトン工事を検討されている方は、ブレインフォレストまでお気軽にお問い合わせください!
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