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解体工事でもローンは組める?解体ローンの種類と注意点を解説
建物を解体したいが「手持ち資金が少なくて壊せない」と、悩んでいる人もいるはずです。
しかし、ローンを利用すれば、現金が少なくても建物を壊すことは可能です。
それでは、解体工事に使えるローンとはどのようなものなのでしょうか。
本記事では、解体工事で使えるローンの種類、手続きの手順について解説します。
記事の後半では、ローンを利用する際の注意点も解説しますので、融資のトラブルを防止して解体したいと考えている人は、ポイントを押さえつつローンの利用を検討してみてください。
解体工事とローン
解体工事の費用は高額になりがちであるため、多額の資金を用意する必要があります。
資金を用意するひとつの方法として、ローンという選択肢があります。
解体工事でもローンは組める
いくつもの金融機関が解体工事に使えるローンを提供しているため、融資の審査に通れば費用を全額用意する必要はありません。
近年、空き家が急増しており、老朽化して崩れて通行人に被害を与えたり、動物や不審者が住みついたりするなど問題が多発しています。
空き家問題の解決のためには解体費用の捻出が課題となるため、国や自治体は金融機関に対し空き家でも利用できるローンの創出を働きかけています。
その結果、いくつもの金融機関にて「空き家ローン」が提供されるようになりました。
空き家ローン以外にも解体費用に使える融資もあり、解体を検討する人にとって選択肢が増えてきているといえます。
ローンを利用するときの一般的な手順
解体工事のためのローンを借りる場合、一般的には以下の手順で進めます。
- 金融機関にローン申し込みに必要な書類を聞く
- 必要書類を準備する
- ローンの審査を受ける
- 金融機関と金銭消費貸借契約を締結する
- 建物解体後に融資が実行される
ローンを利用する場合、運転免許証やマイナンバーカードなど本人確認書類や、源泉徴収票といった収入を確認する書類が必要です。
金融機関によって用意する書類が異なるため、必ず何が必要か尋ねておきましょう。
また、審査の期間も金融機関によって異なりますが、おおよそ1週間かかります。
ローンの審査に申し込みして、すぐに結果が出るわけではありません。
結果が出た後、金融機関と契約を締結し、建物解体後に融資が実行されます。
解体工事で利用できるローンの種類
解体工事で利用できる主なローンの種類は、以下のとおりです。
- 空き家解体ローン
- 住宅ローン
- プロパーローン
- フリーローン
空き家解体ローン以外でも利用できる融資があるため、自身にあったものはどれか確認しておきましょう。
空き家解体ローン
空き家解体ローンは、空き家を壊すことを目的とした人にお金を貸す融資です。
基本的に、空き家を解体する費用にしか使えませんが、ほかのローンと比べ金利が低い傾向にあります。
たとえば、中国銀行なら変動金利2.675%で融資してくれます(2024年9月現在・一定の条件を満たす必要あり)。
また、保証人不要で、審査期間が比較的短いという特徴もあるローンです。
なお、空き家「活用」ローンという商品もあり、こちらは解体費用だけでなくリフォーム費用にも利用できるケースがあります。
住宅ローン
住宅ローンとは、自宅を購入することを目的とした人にお金を貸す融資です。
住宅ローンは、自宅を購入するのに必要な諸経費まで借りられます。
そのため、古家付き土地を購入後、建物を解体し自宅を建築するのであれば、解体費用も融資の対象となります。
住宅ローンは金利の低さが特徴であり、2024年9月現在、三井住友銀行の変動金利なら0.475%です(一定の条件を満たす必要あり)。
ただし、住宅ローンは本審査に数週間〜数ヶ月かかること、自宅の建築・購入が必須となることなどのデメリットがあります。
プロパーローン
プロパーローンとは、保証会社の保証を付けずに金融機関がお金を貸す融資です。
通常のローンは保証会社の保証を付け、滞納が発生したときに回収できなくなった金額を返済者に代わって保証会社が金融機関に返します。
保証がついているローンの場合、保証会社の審査があったり、資金の利用用途が限定されたりします。
しかし、プロパーローンは保証会社を付けずに融資するものであり、保証会社の意思に関係なく金融機関が独自の判断でお金を貸し出すことが可能です。
そのため、建物を壊す目的でプロパーローンに申し込みすれば、金融機関の判断により解体費用にも利用できます。
ただし、あくまで金融機関の独自の判断であるため、金利や借入可能額は申込者の属性で変わる点には注意しなければなりません。
フリーローン
フリーローンとは、資金の利用用途を制限しない融資です。
その名のとおり、資金の利用用途は「フリー」であり、建物の解体に利用しても構いません。
ただし、利用用途がない反面、金利が高く設定されているのには注意しましょう。
りそな銀行のフリーローンの場合、金利は1.7%〜14.0%で設定されています(2024年9月現在)。
金利は借入金額が少ないほど高くなるため、少額の借り入れで建物を解体する際には、高い金利で返済しなければなりません。
解体ローンの注意点
解体工事の際にローンを利用する場合、以下の点に注意しましょう。
- 住宅ローンと解体ローンの違い
- 支払いタイミングに注意
- その他の注意点
それでは、解体工事のときにローンを利用する際の注意点について解説します。
住宅ローンと解体ローンの違い
住宅ローンと空き家解体ローンには、以下のような違いがあります。
住宅ローン | 空き家解体ローン | |
---|---|---|
目的 | 自宅の建築・購入とその関連費用 | 空き家の解体 |
借入限度額 | 1億円程度 | 500万円程度 |
金利 | 変動金利なら1%未満 | 変動金利で2.5%前後 |
返済年数 | ~35年 | ~10年 |
融資実行のタイミング | 建物の引き渡し時 | 解体工事完了後 |
※あくまで目安であり、金融機関によって内容は異なります。
住宅ローンと空き家解体ローンは資金の利用目的が異なるため、借入限度額や金利、返済年数など、いくつもの項目に違いがみられます。
支払いタイミングに注意
建物の解体時に住宅ローン、空き家解体ローンどちらを利用するにしても、支払いのタイミングには注意しましょう。
住宅ローンは建物の引き渡し時に実行される融資であり、解体工事が終わったタイミングではまだ融資は受けられません。
古家付き土地を購入して自宅を建築する場合、古家を解体してから建物を建築するため、古家を解体した時点ではまだ融資を受けられません。
また、空き家解体ローン融資の実行は解体が終わった直後であり、着手金を払う場合、いったん手持ち資金から出す必要があります。
どちらのローンを利用するにしても、費用を捻出する必要があると覚えておきましょう。
その他の注意点
空き家解体ローンを利用する場合、以下の点にも注意しましょう。
- 金利
- 利用要件
- 審査
金利が高ければ、月々返済金額や返済総額が増えて負担となります。
どの金融機関からローンを借りるのか決める際には、金利の高さを検討材料のひとつにしましょう。
また、利用条件とは、空き家解体ローンを貸すときの条件です。
たとえば、空き家の解体にしかお金を使えない、返済期間は10年、71歳の誕生日を迎えるまでに完済しなければならないなどです。
自分に合った条件でないと借り入れできなかったり、返済が厳しくなったりするため、利用要件をしっかりと確認しましょう。
そして、空き家解体ローンには審査があり、落ちてしまう人もいます。
ローンを滞納した、自己破産や債務整理したなどの経験のある人は、審査に通らないかもしれません。
解体工事ならブレインフォレストにお任せください
解体工事の費用は高額になりがちであり、資金がないと建物は壊せません。
しかし、資金をすべて現金で用意する必要はなく、空き家解体ローンや住宅ローンなどの融資を利用すれば解体は可能です。
当社では解体に関する内容であれば、どのようなご相談でも承ります。
「建物を解体したいが、融資を受けられるか心配」と、悩んでいる方はお気軽にブレインフォレストまでお問い合わせください。
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