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アスベスト分析調査・除去工事の補助金を解説!令和7年末終了予定だからお早めに
解体工事中にアスベストが発見されると解体工事費が跳ね上がってしまうことがあります。
アスベスト分析調査・除去には補助金があります。
ただ、アスベスト分析調査・除去工事の補助金には期限があり、令和7年末に終了してしまいます。
アスベストが含まれる可能性のある建物の解体を検討されている人は、早めに解体工事を検討したほうがいいでしょう。
本記事では、そもそもアスベストとは何か、アスベスト分析調査・除去工事の補助金について解説します。
アスベスト分析調査・除去工事の補助金の内容を確認し、解体時に補助が受けられるよう早めに解体工事の見積もりを取得しましょう。
アスベストとは
まずは、アスベストとは何か解説していきます。
アスベストが存在するかどうかで解体費用は大きく変わるため、アスベストが何か理解し、建物にアスベストが使用されているか確認しなければなりません。
それでは、アスベストとは何か、なぜ建物にアスベストが使われているのかみていきましょう。
アスベストは有害物質
アスベストとは、天然鉱石の一種で石綿とも呼ばれる有害物質です。
建物を解体・改修するなどでアスベストに衝撃を与えると、綿のように舞って肺に侵入します。
肺に侵入したアスベストは、せきやたん、血痰(けったん)を引き起こします。
状態が悪くなってくると息ができなくなってきたり、肺がんを発症したりと人命にかかわります。
アスベスト被害は長期間にわたって無症状であるケースが多く、症状が発症するまで気付かないおそれがあるため非常に危険です。
建築物に使用されている理由
アスベストは危険な有害物質であるものの、建築材料としては非常に優秀な性質をもちます。
耐熱性があって摩擦にも強く安価であったため、昔はよくアスベストを利用して建物を建築していました。
しかし、現在は人に大きな影響を与えることから、アスベストの利用は禁止されています。
2006年9月1日から前面使用禁止となっており、2000年代頃までに建築された建物にはアスベストが使用されている可能性があります。
解体工事におけるアスベスト対策
アスベストが存在している建物を解体する際には、次のような対策を講じなければなりません。
- 有資格者による事前調査
- 除去工事における飛散防止対策
- 届け出
アスベストが存在している場合、どのような対策を講じなければならないのかみていきましょう。
有資格者による事前調査義務
解体業者や自分で建物を壊す人は、有資格者によるアスベストが含まれる建物かどうかの調査を受けなければなりません。
2023年10月から新設された調査義務であり、建物を壊す際には次の有資格者の調査を受ける必要があります。
- 一般建築物石綿含有建材調査者
- 特定建築物石綿含有建材調査者
- 一戸建て等石綿含有建材調査者 など
なお、建物ではなく、特定の工作物だけを解体する場合は、工作物石綿事前調査者による調査が必要です。
自分自身で建物や特定の工作物を解体する場合でも有資格者の調査義務があるため、有資格者に知り合いがいない人は解体業者に依頼したほうがスムーズに解体を進められます。
除去工事における飛散防止対策
アスベストにはいくつかの種類があり、人体に与える影響は種類によって異なります。
危険性が高いものはレベル1、中程度はレベル2、危険性が低いものはレベル3とカテゴリー分けされます。
各カテゴリーに該当するアスベストの種類と、作業方法についてみていきましょう。
【レベル1】
レベル1のアスベストは、発じん性が非常に高い「石綿含有吹付け材」です。
レベル1のアスベストが使用されている場合、次のような除去作業をおこないます。
- 除去工法
- 封じ込め工法
- 囲い込み工法
除去工法とは、アスベストを下地ごと除去してしまう方法で、専用機材を利用しながら進めていきます。
封じ込め工法とは、アスベストに溶剤を吹きかけて飛散させないようにする工法です。
そして、囲い込み工法とは、板材を利用してアスベストを覆ってしまう工法です。
ただし、解体工事をおこなう場合は、封じ込め工法や囲い込み工法は利用できません。
封じ込め工法と囲い込み工法はアスベストを飛散させなくさせるだけであり、結局対策したアスベストは残ってしまいます。
これらの工法を利用するのは、リフォームやリノベーションなど既存のアスベストを残すケースです。
なお、発じん性とは、衝撃を与えたときに物が飛散する性質をいいます。
レベル1のアスベストは飛散性が強いため、発じん性が非常に高いと評価されます。
【レベル2】
レベル2のアスベストは、発じん性が高い「アスベストを含む耐火被覆材や断熱材」です。
レベル2のアスベストが使用されている場合、次のような除去作業をおこないます。
- 除去工法
- 封じ込め工法
- 囲い込み工法
レベル2のアスベスト除去工法は、レベル1と同様です。
レベル2も危険な作業を必要とするため、除去工法・封じ込め工法・囲い込み工法で慎重に解体する必要があります。
一般住宅では鉄骨住宅でレベル2のアスベストが見つかる場合があります。
【レベル3】
レベル3のアスベストは、発じん性が比較的低い「アスベストを含む建築材料」です。
レベル3のアスベストが使用されている場合、次のような除去作業をおこないます。
- 剥離工法
剥離工法とは、アスベストが含まれる仕上げ材や下地材を薬品で湿潤化し、飛散を防止しながら剥離して除去する方法です。
レベル3のアスベストは発じん性が比較的低く、ある程度、対策を講じていればそのまま除去できます。
一般住宅では見つかるのはおもにレベル3のアスベストです。
届け出義務など
アスベストを除去する場合、レベルに応じた届け出をおこなう必要があります。
【レベル1・レベル2共通】
- 事前調査結果
- 工事計画届出
- 特定粉じん排出等作業届書
- 事前届出の実施
- 建築物解体等作業届
【レベル3】
- 事前調査結果
- ・事前届出の実施
各書類は提出までの期間や、提出先が異なり、専門的な記載内容を含みます。また、各自治体の条例によって書類が追加されるケースもあります。
アスベスト分析調査補助金
アスベストの調査や解体には費用がかかるものの、国や一部の自治体で補助を実施しています。どのような補助なのか、まずアスベストの分析調査補助金からみていきます。
対象
アスベスト分析調査補助金の対象は、次のとおりです。
対象:吹付けアスベスト等が施工されているおそれのある住宅・建築物
なお、アスベスト含有調査で補助の対象になるのは、吹付けアスベスト・アスベスト含有吹付けロックウールです。
一般住宅に多い外壁塗料や屋根材に含まれるアスベストは対象になりません。
金額
アスベスト分析調査補助金の補助金額は、吹付け建材中のアスベストの有無を調べるための調査に要する費用です。
金額上限については、自治体によって異なりますが25万円程度の場合が多くなっています。
アスベスト分析調査補助金は、国が自治体に補助する形で、窓口は自治体になります。
しかし、実施していない自治体があること、国の補助が令和7年末で終了することには注意しなければなりません。
アスベスト除去工事補助金
分析調査補助金に続いては、アスベスト除去工事補助金について解説します。
対象
アスベスト除去工事補助金の対象は、次のとおりです。
対象:吹付けアスベストなどが施工されている住宅・建築物
なお、アスベスト除去工事で補助の対象になるのは、調査補助と同じく吹付けアスベスト・アスベスト含有吹付けロックウールです。
一般住宅に多い外壁塗料や屋根材に含まれるアスベストは対象になりません。
鉄骨住宅などで耐火被覆材や断熱材として使用されている場合は対象になります。
金額
アスベスト分析調査補助金の補助金額は、吹付けアスベストなどの除去や封じ込め工法、囲い込み工法に必要な費用です。
補助金の上限は自治体によって異なりますが、180万円となっているケースが多いです。
アスベスト除去工事補助金も、国が自治体に補助する形で、窓口は自治体になります。
注意点も同じで実施していない自治体があること、国の補助が令和7年末で終了することには気を付けましょう。
アスベスト分析調査・除去工事もブレインフォレストへご相談ください
当社には事前調査有資格者である一般建築物石綿含有建材調査者が20名在籍しており、アスベストがあっても迅速に調査できます。
アスベスト分析調査・除去工事の補助金に精通したスタッフもいるため、手続きも工事も安心して依頼いただける体勢を整えています。
建物にアスベストが含有されている可能性があるなら、当社へお見積もり・建物検査をご相談ください。
当社は丁寧な施工と納得できる価格で支持をいただき、創業9年で8,000件以上の工事をさせていただいています。
また、当社は【解体屋らしからぬ解体屋】をブランドフレーズに、解体業界のイメージを変えたい一心で取り組んでいます。
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