解体業者が仕事をするために「許可」が必要な場合があります。
工事によって必要な許可の種類は異なりますが、 ないと工事できない場合もあります。
今回は解体業者の「許可」について解説します！
後半では解体前の荷物処分のコツもご紹介しますので コストダウンのために参考にしてください。

解体業者の「許可」とは

解体業者はいろいろな許可を持っています。
特定建設業、建設業、産業廃棄物収集運搬業など 様々な許可があります。

何が違うのかというと、解体する建物の規模によって 必要な許可の種類が違います。
すごく大きなビルを解体するときには特定建設業が必要だったりしますが 一般的な家屋の解体なら収集運搬業も必要ないケースもあります。
どういうケースかというと 依頼した業者が自社で解体して、自社で処分場まで持っていく。
この場合には許可は必要ありません。
ですが、一般家屋でも 依頼した業者からまた別の現場作業をする業者に依頼するとなると 収集運搬業許可が必要になります。

建物の種類や条件によって必要な許可が違ってきます。
お客様は、ご自身が依頼する建物の規模や条件を見て この規模だったらどんな許可が必要かな？と 依頼先の解体業者がきちんとその許可を持っているか 確認していただければいいかと思います。

解体前の荷物処分のコツ

さて、ご質問が多い解体前の荷物処分のコツをご紹介しましょう。
できるだけ解体費用を抑えるにはどうしたらいいかというご質問をよくいただきますが そのひとつの方法が解体前に建物の中を空っぽにしておくことです。

解体する建物に残していいもの、いけないもの

でも、必ずしも完全に空っぽにしなければいけないわけではなく 残しておいていいものもあります。
何かというと、タンスなどの木製品。
これは一緒に壊しても、家の木材と一緒に処分できます。
あまりに量が多いと「ちょっと…」となることもありますが ある程度の量なら「このままでいいですよ」ということも結構あります。

でもタンスの中身は空っぽにしておいてください。
中身を一緒にトラックに積んでしまうと 「ミンチ」という混載の処分費になって高額になってしまいます。
あるいは、タンスの中から服を出して 服は服でまとめて…なんてことをすると 時間がかかって処分費がかかって、結局高くなってしまいます。

不用品はメルカリや古物商へ

タンスの中にどんな高価なものが入っていたとしても 解体のときには全部捨ててしまいます。
仮に築140年くらいの建物で140年前の壺が出てきて 調べたら100万円で売れるなんていう可能性もなくはないですよね。
でも解体業者はわからないので 建物の中に残っていたらそのまま捨ててしまいます。

ですので、不用品でお金になりそうなものは あらかじめメルカリや古物商に出してみるのがおすすめです。
古いものなどは、古物商を呼んで買取してもらう方法もあります。

古物商に来て買取してもらうときにはルールがあります。
お客様から古物商に「これも見てほしい」と出すのはいいんですが 古物商の側からお客様が売ろうとしていないものに対して 「これって高くなりますよ」とは言ってはいけません。
ですので、いろいろまとめて持っていくのがいいかもしれませんね。
ただ、結局古物商はそこで買い取ったものを販売しますよね。
だったら、メルカリやヤフオクなどで自分で売れるものは 売った方が儲かるかもしれません。

大量にあるときは丸ごと業者に頼んでも

不用品が大量にあるときは 探す作業がたいへんなので、 売れるものはないものだと思って持っていくといいかもしれません。
処分費が安くなればいいな、0円でも引き取ってくれたらラッキーということで。
ブックオフなどに本を大量に持ち込んで 「買い取ってください」と言ったら 「これは値段つきましたけど、これは値段がつきません」と言われて 「どうしましょうか、値段がつかないものも処分しましょうか」とか 言ってくれたりしますよね。
それで「じゃあお願いします」ってなるような。

不用品がすごく多いときは 自分でやると手間がかかるので 「まとめて業者にお願いしようかな」というのもありだと思います。
「自分で業者を探すのもたいへんだから、解体屋さん一括で頼むよ」 と依頼をいただくこともあります。
結局、見積もりを出すのも「人と人」です。 機械が出すわけじゃないので仲良くなったほうがいいですね。

不用品の処分もあわせて見積します

基本的に解体の見積もりは 「中の物の処分費も含めて見積もりしてください」と言われない限り 建物の解体費用しか出しませんが ご依頼いただきましたら中の物の処分費も含めてお見積りします。